虫歯の原因
虫歯の原因は細菌の塊である歯垢です。歯垢が口の中を酸性にすることから始まります。
ご飯を食べると食物を溶かすために口の中が酸性に傾き、食物を菌が分解するために酸を生みます。食事後に唾液の中の物質が酸性になった口の中を中和し、カルシウムが付着することで歯が再石灰化します。
食事の間隔が短かい、間食をする、歯を磨かない等の場合は口の中が酸性になっている時間が長くなり、その状態が続くことで歯の表面が溶け出し、虫歯になります。
虫歯の進行
虫歯は歯の表面のエナメル質を酸による脱灰により溶かします。この最初の部分はエナメル質が非常に硬いことからごく小さい穴になります。
エナメル質を突破すると、虫歯は急速に進行します。
象牙質を破壊、神経に達し、歯髄炎を起こし、そこで痛みを発生させます。
虫歯がエナメル質や象牙質の最初の部分にとどまっているうちに治療をすると痛みが少なく、また削る量も少なくて済みます。
虫歯にならないために
「虫歯になりやすい」「ちゃんと歯磨きしてるのに」と虫歯への悩みは多くの人が持っています。
口の中の病気である歯周病や虫歯は糖尿病などと同じ生活習慣病です。
食べるものや時間、食べかたまで、虫歯に関係しているのです。
歯は口の中に食べ物が入った瞬間から溶け出します。表面から溶けた歯は時間とともにゆっくりと溶け出しますが、唾液の中和、再石灰化作用で時間をかけて元に戻ります。時間にすると約3時間。中和するまでは20分かかります。
その間に間食してしまうと、再度歯が溶けだします。
間食やだらだらと食べるのは歯に悪いことだということを理解することが重要です。
虫歯になりやすいのは歯磨きが足りないのではなくて、もしかしたら、「間食」「合間に缶コーヒーをよく飲む」ちょっとずつつまんで食べるお菓子のせいではないでしょうか?
生活の中で気付く点がを増やせば虫歯の対策は改善できます。歯磨きも大事ですが、それだけでは足りないということを常に頭に入れておくことが重要です。